投稿する
📚 OpenClaw基礎講座

第11回: 環境構築の振り返りとトラブルシューティング

この回で学ぶこと

  • Part 2の全体像の復習

  • よくあるトラブルの解決法

  • 困ったときの対処フレームワーク


前回のおさらい

Web UIからOpenClawにアクセスし、ブラウザ上で秘書と会話できるようになった。TUIとWeb UIの使い分けも理解した。今回はPart 2全体を振り返り、トラブル対処法をまとめる。


Part 2の振り返り

回

やったこと

結果

第5回

Dockerの必要性を理解

「安全な箱」の概念を把握

第6回

Dockerの基本操作

コンテナの起動・停止・削除ができる

第7回

OpenClawインストール

PC上で秘書が動いている

第8回

初めての会話

TUIで秘書と会話できた

第9回

APIキー設定

AIの頭脳が接続された

第10回

Web UI

ブラウザから秘書を操作できる

ここまでで秘書の「体」ができた。次回(Part 3)から「魂」を入れる。


よくあるエラーと解決策

Docker関連

症状

原因

解決策

docker: command not found

Docker Desktopが起動していない

Launchpadやアプリケーションフォルダから「Docker」を起動する。メニューバーにクジラのアイコンが出ればOK

Dockerが重い

メモリを割り当てすぎている

Docker Desktop → Settings → Resources でメモリを2〜4GBに調整

コンテナが起動しない(docker compose up -d が失敗する)

設定ファイルにエラーがある

次の「設定ファイル関連」を確認

設定ファイル関連

症状

原因

解決策

invalid spec: empty section between colons

.env ファイルが作られていない

~/my-secretary/ に .env ファイルを作成する(第7回参照)

Missing config. Run openclaw setup or set gateway.mode=local

openclaw.json が作られていない

~/my-secretary/config/ に openclaw.json を作成する(第7回参照)

non-loopback Control UI requires gateway.controlUi.allowedOrigins

Web UI用の設定が足りない

openclaw.json の controlUi に allowedOrigins を追加する(第10回参照)

APIキー関連

症状

原因

解決策

No API key found for provider "anthropic"

モデルに対応するAPIキーが登録されていない

使いたいモデルのAPIキーを登録する(第9回参照)。モデルとAPIキーのプロバイダーが一致しているか確認

APIキーを設定したのに通らない

キーのコピーミス、余計なスペースが入っている

openclaw.json を開いて、キーの前後に余計なスペースや引用符がないか確認する

返事が来ない・エラーになる

APIの残高不足、モデル名のタイプミス

各プロバイダーのダッシュボードで残高を確認する。openclaw.json のモデル名が正しいか確認する

Web UI関連

症状

原因

解決策

ページが表示されない

ポート番号が違う、またはゲートウェイが起動していない

docker exec -it my-secretary-openclaw-gateway-1 openclaw dashboard でURLを確認する。docker compose logs openclaw-gateway --tail 5 でゲートウェイの状態を確認する

gateway token missing

URLにトークンが含まれていない

openclaw dashboard コマンドで正しいURLを取得してブラウザに貼り付ける。URLは /#token= の形式(# がポイント)

pairing required

デバイス認証の設定が足りない

openclaw.json の controlUi に "dangerouslyDisableDeviceAuth": true を追加して、コンテナを再起動する(第10回参照)

Health Offline(赤色)

トークンが間違っている、またはゲートウェイに接続できていない

openclaw dashboard コマンドでURLを再取得して、ブラウザに貼り直す

コンテナの再起動関連

症状

原因

解決策

docker compose restart がエラーになる

コンテナがクラッシュしている状態

docker compose restart ではなく docker compose down && docker compose up -d を使う

設定を変えたのに反映されない

コンテナが古い設定のまま動いている

docker compose down && docker compose up -d で完全に再起動する


困ったときの3ステップ

どんなエラーが起きても、この3ステップで落ち着いて対処できます。

ステップ1:ログを見る

エラーの原因は必ずログに書いてあります。以下のコマンドでログを確認しましょう:

docker compose logs openclaw-gateway --tail 20

最後の20行が表示されます。赤い文字やエラーメッセージを探してください。

ステップ2:エラーメッセージで検索する

ログに表示されたエラーメッセージをそのままコピーして、以下の場所で検索しましょう:

検索先

特徴

Google

幅広い情報が見つかる。英語のエラーメッセージをそのまま貼り付けるのがコツ

OpenClaw GitHub Issues

同じ問題に遭遇した人の解決策が見つかることが多い

AIに聞く(Claude Code、ChatGPT等)

エラーメッセージを貼り付けて「これは何が原因?」と聞く

コツ: エラーメッセージは日本語に翻訳せず、英語のままコピペして検索するほうがヒットしやすいです。

ステップ3:環境を1つずつ確認する

検索しても解決しない場合は、基本的な設定を1つずつ確認しましょう:

確認項目

確認方法

Dockerは起動しているか?

メニューバーにクジラのアイコンがあるか

コンテナは動いているか?

docker ps でコンテナが表示されるか

ゲートウェイは正常か?

docker compose logs openclaw-gateway --tail 5 でエラーが出ていないか

設定ファイルは正しいか?

cat ~/my-secretary/config/openclaw.json で中身を確認

APIキーは正しいか?

各プロバイダーのダッシュボードでキーが有効か確認

Web UIのURLは正しいか?

docker exec -it my-secretary-openclaw-gateway-1 openclaw dashboard で再取得


便利コマンドまとめ

いつでも使えるように、よく使うコマンドをまとめておきます:

やりたいこと

コマンド

コンテナを起動する

docker compose up -d

コンテナを完全に再起動する

docker compose down && docker compose up -d

ゲートウェイのログを見る

docker compose logs openclaw-gateway --tail 20

コンテナが動いているか確認する

docker ps

Web UIのURLを確認する

docker exec -it my-secretary-openclaw-gateway-1 openclaw dashboard

TUIを起動する

docker exec -it my-secretary-openclaw-gateway-1 openclaw tui

設定ファイルを確認する

cat ~/my-secretary/config/openclaw.json

会話履歴をリセットする

TUI内で /reset と入力

ポイント: このページをブックマークしておくと、困ったときにすぐ参照できます。


全員の環境チェック

Web UIを開いて、秘書に「こんにちは」と送ってみましょう。

  • 返事が来た → Part 2完了です!おめでとうございます

  • 返事が来ない → 上の「よくあるエラーと解決策」を確認してみてください

次回予告: 次回からPart 3。SOUL.md — 秘書の「魂」を作る。一番楽しいパートが始まる。


ゴール状態

以下ができていればこの回は完了です:

  • [ ] OpenClawが正常に動作している(Web UIで会話できる)

  • [ ] 困ったときにログを見る → 検索する → 環境を確認する、の3ステップを理解している

  • [ ] 便利コマンドの場所を知っている

  • [ ] Part 3(人格設計)への準備ができている