第15回: USER.mdとIDENTITY.md — 自分と秘書の情報を整理
この回はレクチャー動画はありません。テキストのみとなります。
この回で学ぶこと
USER.md(ユーザー情報ファイル)の役割と書き方
IDENTITY.md(エージェント情報ファイル)の役割と書き方
個人情報をどこまで書くかの判断基準
前回のおさらい
SOUL.mdに制約条件(やってはいけないこと)を追加した。安全制約・コスト制約・プライバシー制約・行動制約の4カテゴリで整理し、具体的な禁止事項を書いた。今回は秘書に「あなた自身のこと」と「秘書自身のこと」を教える。
USER.md — ユーザーの情報を書くファイル
USER.mdは、秘書に「あなた自身」の情報を伝えるためのファイル。秘書があなたのことを知っているほど、的確な仕事ができる。
例えば「朝型」と書いておけば、秘書は朝のうちに重要な報告をしてくれる。「簡潔な報告を好む」と書いておけば、長文ではなく箇条書きで返してくれる。
# ユーザー情報
- 名前: 田中太郎
- 仕事: フリーランスのWebデザイナー
- 好み: 朝型、コーヒー派、簡潔な報告を好む
- 使っているツール: Figma, Notion, Gmail
書く内容は自由。仕事の内容、生活リズム、好み、よく使うツール、苦手なことなど。書けば書くほど秘書の精度が上がる。
IDENTITY.md — 秘書自身のプロフィール
IDENTITY.mdは、秘書の「自己認識」を定義するファイル。名前、役割、得意分野、回答スタイルなどを書く。
SOUL.mdが「行動指針」なら、IDENTITY.mdは「履歴書」に近い。秘書がどんな存在として振る舞うかの土台になる。
# エージェント情報
- 名前: アキラ
- 役割: パーソナル秘書
- 得意分野: スケジュール管理、情報収集、文書作成
- 回答スタイル: 簡潔に結論から述べる
3ファイルの関係
ここまでで3つのファイルが揃った。それぞれの役割を整理する。
秘書の「心」 | 行動指針と制約(こう振る舞って、これはダメ) | |
秘書が知る「あなた」 | ユーザーの名前・仕事・好み・生活リズム | |
秘書の「自己認識」 | 秘書自身の名前・役割・得意分野・回答スタイル |
この3つが揃って初めて、秘書は「誰のために」「どう振る舞い」「自分が何者か」を理解できる。
個人情報をどこまで書くか
USER.mdに書く情報は、OpenClawが動いているPC内のテキストファイルに保存される。外部に自動送信されることはないが、以下の点に注意する。
パスワードやクレジットカード番号は絶対に書かない
住所や電話番号など、流出すると困る情報は避ける
仕事の内容、好み、生活リズム程度であれば問題ない
ハンズオン: 実際に書いてみる
USER.mdに自分の基本情報を、IDENTITY.mdに秘書の情報を記入する。再起動後に「私の名前は?」「あなたは誰?」と聞いてみて、正しく答えれば成功。
ゴール状態
USER.mdとIDENTITY.mdを記入済み
秘書が自分の名前や好みを認識している