第29回|振り返りとまとめ — 皆さんはもうアプリを公開できる人です
このレッスンのゴール
このレッスンのゴール
全29回の学びを振り返り、「自分にもできる」という実感と、次に進むための道筋を持ち帰ること。
全29回、おつかれさまでした
全29回、おつかれさまでした
まず、ここまで続けてくださったことに、心から感謝します。
第1回から今日まで、皆さんはたくさんの新しいことに触れてきました。ターミナル、Git、GitHub、Vercel、Supabase...。聞いたこともなかった言葉ばかりだったと思います。
正直、途中で「難しい」「ついていけるかな」と思った瞬間もあったかもしれません。
それでも、ひとつずつ積み重ねて、今日ここにいます。その事実が、何よりも大きな成果です。
全体の流れを、一緒に振り返ってみましょう。
全29回の振り返り
第1回〜第2回: Claude Codeを知った
第1回〜第2回
Claude Codeは「ChatGPTの手足がある版」。会話するだけでなく、実際にファイルを作ったり、コマンドを実行したりしてくれるAIです
会話するだけでなく、実際にファイルを作ったり整理したりしてくれる。つまり「考えるだけ」じゃなくて「手を動かしてくれる」のが特徴です
レベル1(日常業務のお手伝い)、レベル2(繰り返し作業の自動化)、レベル3(アプリ開発・公開)の3段階があることを学びました
第3回〜第5回: 環境を整えた
第3回〜第5回
ターミナル(黒い画面)の使い方を覚えました。最初は怖かったあの画面も、今では普通に使えるようになりましたね
Node.js(プログラミングの道具を動かすための土台)とClaude Codeをインストールしました
「黒い画面」が怖くなくなった。これ、実はとても大きな一歩です
第6回〜第12回: 日常業務で使えるようになった
第6回〜第12回
ファイル検索、文書修正、CSV集計、フォルダ整理など、日常的な作業をClaude Codeに任せる体験をしました
「1回の指示で1つの作業」をたくさん体験して、日本語で指示を出すコツを掴みました
Claude Codeが日常業務のパートナーになれることを実感しました
第13回〜第15回: 自動化を体験した
第13回〜第15回
議事録の自動整形、大量ファイルの一括変換など、繰り返し作業をClaude Codeに任せました
「テンプレート + データ = 自動処理」というパターンを学びました。これは「こういう形式に直して」とお手本を渡すだけで、大量のファイルを一括処理できるということです
「毎回手作業でやっていたことが、一度の指示で全部終わる」という感覚を掴みました
第16回〜第20回: アプリ開発の準備をした
第16回〜第20回
VS Code(プログラマーが使うエディタ)をインストールしました。エディタとは、コードを見たり編集したりするための専用のアプリです。Wordが文書を書くためのアプリであるように、VS Codeはコードを書くためのアプリですね
GitHub(コードの倉庫)、Vercel(アプリの公開場所)、Supabase(データの保管庫)のアカウントを作りました
Next.js(Webアプリを作るための枠組み)プロジェクトを作成し、Supabaseとの接続を設定しました。Next.jsは、家を建てるときの「設計図のテンプレート」のようなものです。ゼロから全部考えなくても、基本的な構造が用意されている枠組みです
ひとつずつ丁寧に進めたので、この時点では「まだ何も動いていない」と感じた方もいたかもしれません。でも、全部大事な準備でした
第21回〜第25回: アプリを作って公開した
第21回〜第25回
Claude Codeに日本語で「TODOアプリを作って」と指示し、コードが自動生成されるのを体験しました。自分はコードを一行も書いていません
npm run dev(開発モードで起動)で自分のPC上でアプリを動かし、タスクの追加・完了・削除ができることを確認しましたgit push(ギット・プッシュ)でGitHubにコードを保存しました。これもClaude Codeに「pushして」と言うだけでしたVercelで環境変数(アプリの設定情報)を設定して「Deploy」(デプロイ=公開する)ボタンを押し、インターネットに公開しました
PCでもスマホでも同じURLで使える、本格的なアプリになりました
第26回〜第28回: 安全に修正する方法を学んだ
第26回〜第28回
Claude Code Web(ブラウザ版Claude Code)を使って、安全に修正指示を出す方法を学びました
PR(プルリクエスト=変更の提案書) → プレビュー(事前確認) → マージ(本番に反映)という安全な修正サイクルを体験しました
スマホだけでもアプリの修正ができることを実感しました。通勤中でもカフェでも、どこからでも修正できます
各ツールの役割おさらい
各ツールの役割おさらい
この講座で使ったツールを、もう一度整理します。全部で6つです。
VS Code | コードを見たり編集したりする作業場。Claude Codeもここで動かす | オフィス(作業机がある場所) |
Claude Code(ローカル版) | 日本語の指示に従って、コードを書いたりファイルを整理したりしてくれるAI | 何でもできる職人。「これ作って」と言えば作ってくれる |
Claude Code Web | ブラウザから安全に修正指示を出せる。PRという提案書を自動で作ってくれる | インターホン越しの来客。提案はできるけど勝手に入れない |
GitHub | コードをインターネット上に保管する倉庫。バックアップにもなる | 安全な倉庫。PCが壊れてもここにコードが残る |
Vercel | アプリをインターネットに公開するサービス。URLを発行してくれる | 展示場。世界中の人が見に来られる |
Supabase | データ(タスクの内容など)を保存するデータベースサービス | データ保管庫。アプリのデータを記録する棚 |
それぞれが役割分担をしていて、連携して動いています。
VS Code + Claude Code(アプリを作る)
↓
GitHub(コードを保管する)
↓
Vercel(アプリを公開する) ←→ Supabase(データを保存する)
↑
Claude Code Web(安全に修正する)
この流れの全体像が頭に入っていれば、今後新しいアプリを作るときも同じパターンで進められます。
セキュリティのおさらい — 3つだけ覚えておく
セキュリティのおさらい
安全にアプリを運用するために、3つだけ覚えておいてください。難しいことは何もありません。
1. ローカルClaude Code と Claude Code Web の使い分け
用途 | アプリを作る・大きな変更 | 小さな修正・運用 |
安全性 | 全権限(管理者) | PR経由(安全) |
たとえ | 家の鍵を持つ住人 | インターホンの来客 |
大きな変更はローカル版、日常的な修正はWeb版。この使い分けを意識するだけで安全に運用できます。
迷ったら Web版を使ってください。Web版なら、間違えてもPRを閉じればやり直せます。本番が壊れる心配がありません。
2. envファイルは絶対に人に見せない
envファイルの注意
.env.local ファイルには、Supabaseの接続情報(APIキー)が入っています。APIキーとは、サービスにアクセスするための「合言葉」のようなものです。これを知っている人だけがデータベースにアクセスできます。つまり、家の鍵のようなものです。
GitHubにアップロードしない(Claude Codeが
.gitignoreで自動的に保護してくれていますが、自分でも意識しておきましょう)SNSに貼らない
チャットで誰かに送らない
スクリーンショットに映り込まないように注意する
もし万が一、公開してしまった場合は、以下の手順で対処してください。
Supabaseのダッシュボード(
https://supabase.com)を開くプロジェクトを選択し、「Settings」→「API」を開く
APIキーを再発行(リセット)する
新しいキーを
.env.localファイルに書き写すVercelのダッシュボード(
https://vercel.com/dashboard)で、プロジェクトの「Settings」→「Environment Variables」を開き、新しいキーに更新するVercelで再デプロイ(「Deployments」タブから最新のデプロイの「...」→「Redeploy」)する
3. Supabaseの自動停止に注意
Supabaseの自動停止
Supabaseの無料プランでは、7日間アクセスがないとデータベースが自動停止 します。これは電気代を節約するためにコンセントを抜かれるようなイメージです。データは消えていません。コンセントを差し直せば(再開すれば)また使えます。
アプリが急に動かなくなったら、慌てずに以下の手順で確認してください。
ブラウザで
https://supabase.comにアクセスし、ログインするダッシュボードでプロジェクト一覧を開く
my-todo-appのプロジェクトを選択する停止している場合は、画面に 「Resume」(再開) ボタンが表示されます
「Resume」ボタンを左クリックする
再開には数分(3〜5分程度)かかることがあります。完了するまで待ちましょう
再開後、アプリのURLを開いて動作を確認する
確認してみましょう
上記3つのポイントを覚えていますか? まとめると:
使い分け: 大きな変更はローカル版、小さな修正はWeb版
envファイル: 絶対に人に見せない(家の鍵と同じ)
Supabase停止: 7日間アクセスなしで停止。「Resume」で再開できる
この3つだけ覚えておけば、安全にアプリを運用できます。
困ったときの対処法
困ったときの対処法
これからアプリを運用していく中で、困ることがあるかもしれません。でも大丈夫です。対処法はシンプルです。
エラーが出たら
Claude Code(ローカル版でもWeb版でも)にエラーメッセージを貼り付けるだけです。
このエラーが出ました:(エラーメッセージをコピペ)。原因と解決方法を教えてください
エラーメッセージをそのままコピー&ペーストして投げてください。日本語に翻訳する必要もありません。英語のエラーメッセージをそのまま貼り付ければ、Claude Codeが読み解いて、日本語で対処法を教えてくれます。
エラーメッセージのコピー方法:
Mac の場合: エラーメッセージをマウスで選択して
Cmd+Cでコピー、チャット欄でCmd+Vで貼り付けWindows の場合: エラーメッセージをマウスで選択して
Ctrl+Cでコピー、チャット欄でCtrl+Vで貼り付けスマホ の場合: エラーメッセージを長押しして選択し、「コピー」をタップ。チャット欄を長押しして「ペースト」をタップ
アプリが動かなくなったら
確認する順番はこうです。上から順に試してみてください。
Supabaseが停止していないか → ブラウザで
https://supabase.comを開いてログイン。ダッシュボードでプロジェクトを選択し、停止していたら「Resume」ボタンを左クリックして再開。再開まで数分かかることがありますVercelでエラーが出ていないか → ブラウザで
https://vercel.com/dashboardを開いて、my-todo-appプロジェクトを左クリック。「Deployments」タブで最新のデプロイ状態を確認。「Error」と表示されていたら、ログを確認してClaude Codeに相談それでもわからなければ → Claude Codeに状況を詳しく伝えて相談。「アプリを開くとこういう画面が出る」「昨日までは動いていたけど今日動かない」など、できるだけ具体的に伝えるのがコツです
エラーや問題は、エンジニアでも日常的に起こります。大事なのは「自分で全部解決しなきゃ」と思わないこと。AIに聞けばいい。それだけです。
確認してみましょう
困ったときの対処法を覚えていますか? ポイントは2つです:
エラーが出たら: エラーメッセージをそのままClaude Codeに貼り付ける
アプリが動かなくなったら: Supabase → Vercel → Claude Codeに相談、の順で確認する
次のステップ
次のステップ
この講座で基礎は身につきました。ここから先、2つの道があります。
その他講座 — 別のアプリを作る
その他講座
TODOアプリ以外にも、さまざまなアプリを作る講座を用意しています。
同じ流れ(Claude Codeに日本語で指示 → GitHubに保存 → Vercelで公開)で、違う種類のアプリに挑戦できます。たとえば、ブログアプリ、ポートフォリオサイト、予約管理システムなど。この29回で学んだ手順がそのまま使えるので、次からはもっとスムーズに進められるはずです。
部活 — 自分のプロダクトを1ヶ月で作って公開
部活
「自分が本当に欲しいもの」を1ヶ月で作って公開する実践型の活動です。
講座で学んだ流れを使って、自分だけのプロダクトを形にします。「こんなアプリがあったら便利なのに」と思っていたもの、ありませんか? それを、Claude Codeと一緒に作ることができます。
仲間と一緒に取り組むので、モチベーションも保ちやすいです。
どちらも、この29回で学んだことがそのまま土台になります。新しく覚え直すことはほとんどありません。
おわりに
おわりに
全29回、おつかれさまでした。
最初は「ターミナルって何?」「Gitって何?」というところからスタートしました。
それが今、皆さんは:
ターミナルを開いて、コマンドを入力できる
Claude Codeに日本語で指示を出して、アプリを作れる
GitHubにコードを保存できる
Vercelでインターネットに公開できる
スマホからでも安全にアプリを修正できる
エラーが出ても、AIに聞いて対処できる
自分のアプリをインターネットに公開し、スマホからでも安全に修正できるようになっています。
ここで、いちばん大事なことをお伝えします。
皆さんがやったのは「プログラミングを覚えた」のではなく、「AIと一緒にものづくりする方法を覚えた」ということです。
プログラミング言語を暗記する必要はありません。JavaScriptの文法を覚えなくても、Reactの書き方を知らなくても、アプリは作れました。
大事なのは、作りたいものを日本語で伝えて、AIと一緒に形にする力 です。
「何を作りたいか」を考える力。「こうしてほしい」を言葉にする力。うまくいかなかったときに「ここがおかしい」と伝える力。これらは全部、プログラミングの知識ではなく、日本語のコミュニケーション力です。
そして、その力は皆さんがすでに持っています。この29回で、それを証明しましたよね。
これからの時代、「自分でコードを書ける人」だけがものづくりできるわけではありません。AIに指示を出せる人、AIと対話しながら形にできる人が、新しいものづくりの担い手になっていきます。
皆さんはもう、アプリを公開できる人です。
ぜひ、次は自分が本当に欲しいものを作ってみてください。「こんなの作れたらいいな」と思ったら、Claude Codeに話しかけるところから始めてみてください。
ありがとうございました。