第8回: 初めての会話 — ターミナルからOpenClawに話しかける
この回で学ぶこと
OpenClawとの基本的な会話方法
TUI(ターミナルUI)の操作
秘書が応答する仕組みの概要
前回のおさらい
OpenClawをインストールし、ログに「Gateway started」が表示されることを確認した。AI秘書がPC上で待機している状態になった。今回は初めて秘書に話しかけてみる。
メッセージが届く仕組み
ユーザーがメッセージを送ってから返事が来るまでの流れは以下の通り。
メッセージを入力 → Gateway(受付)→ LLM(AIの頭脳)→ 返事を生成 → 画面に表示
この通信にはWebSocketという仕組みが使われている。WebSocketの詳しい仕組みを知る必要はない。重要なのは、メッセージがGatewayを通ってAIに届き、AIの返事がGatewayを通って戻ってくるという流れ。
TUI(ターミナルUI)を起動する
TUIはターミナル上で動くチャット画面。以下のコマンドで起動する。
Docker版:
コンテナの名前を調べるコマンド
docker ps --format "{{.Names}}"
OpenClawの起動コマンド
docker exec -it コンテナの名前 openclaw tui
直接版:
openclaw tui
実行するとターミナルにチャット画面が表示される。上部にメッセージの履歴、下部に入力欄がある。
APIキーの設定について
なぜ手動で設定する必要があるのか
APIキーはパスワードと同じ機密情報です。AIアシスタント(Claude Code等)との会話にAPIキーを直接貼り付けると、会話ログに残り漏洩のリスクがあります。そのため、APIキーの値そのものは必ず自分の手で入力してください。
AIに頼んでいい部分
設定ファイル(
openclaw.json)の雛形・テンプレートの作成プレースホルダー(例:
"ここにAPIキーを貼る")を含むファイルの生成設定ファイルの構文や書き方の相談
自分で手動でやるべき部分
APIキーの取得(Z.AIの管理画面で発行)
APIキーの値を設定ファイルに入力する作業
APIキーの管理・ローテーション(定期的な再生成)
具体的な手順
1. AIにテンプレートを作ってもらう
AIに以下のように依頼します:
「
openclaw.jsonにGLM-5を使う設定を追加して。APIキーの部分はプレースホルダーにしておいて」
すると、以下のような設定ファイルが生成されます:
{
"env": {
"API_KEY": "ここにAPIキーを貼る"
},
"agents": {
"defaults": {
"model": {
"primary": "ここの書き方はClaudeCodeに質問すると教えてくれます。"
}
}
}
}
2. 自分でAPIキーを取得する
自身が使う予定のAPI取得ページにログインし、APIキーを発行します。
3. 自分でAPIキーを貼り付ける
設定ファイルをテキストエディタで開きます:
open ~/my-secretary/config/openclaw.json
または:
nano ~/my-secretary/config/openclaw.json
"ここにAPIキーを貼る" の部分を、取得したAPIキーに書き換えて保存します。
モデルの指定方法
openclaw.jsonのprimaryにはプロバイダー名/モデル名の形式で指定します:
"agents": {
"defaults": {
"model": {
"primary": "プロバイダー名/モデル名"
}
}
}
主なプロバイダーとモデル例
Z.AI (GLM) |
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OpenAI |
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Anthropic |
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OpenRouter |
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4. コンテナを再起動する
docker compose down && docker compose up -d
5. 設定した自分が使うAIのモデルをOpenClawに認識させる
docker exec -it my-secretary-openclaw-gateway-1 openclaw models set モデル名
6. 設定したAPIキーをOpenClawに認識させる
docker exec -it my-secretary-openclaw-gateway-1 openclaw agents add APIキーの名前
まとめ
設定ファイルのテンプレート作成 | AIに任せてOK |
APIキーの取得 | 自分で手動 |
APIキーの入力 | 自分で手動 |
APIキーのローテーション | 自分で手動 |
コンテナの再起動コマンド | AIに聞いてOK |
初めての会話
TUIが起動したら、以下を順番に試してみる。
「こんにちは」と入力してEnter → 秘書が挨拶を返す
「自己紹介して」と入力 → 秘書が自分の説明をする
「今日の日付を教えて」と入力 → 日付を答える
この時点ではまだデフォルトの性格で応答する。SOUL.mdを書いて人格をカスタマイズするのはPart 3で行う。
ポイント: 今、皆さんのPCの中にAI秘書がいる。まだ性格はデフォルトだが、後で自由にカスタマイズできる。
ゴール状態
OpenClawと会話できている
TUIの基本操作(入力・送信・スクロール)ができる