議事録・タスク管理AIエージェント実践
学習ポイント
- 文字起こしテキストから特定のテンプレートに基づいた議事録を自動生成する方法
- 議事録内の決定事項やNext Actionを抽出し、タスク管理用Markdownへ集約する手順
- AIエージェントの指示書(Agent.md)を改善し、出力精度を高めるフィードバックループの回し方
第4回 [実践] 議事録・タスク管理エージェントの制作
1. 講義のゴール
「会議の文字起こしデータ」を起点に、以下のワークフローを一気通貫で自動化するエージェントを構築する。
議事録の自動生成(文字起こし → 構造化された議事録)
Human-in-the-Loop(人の目による内容確認・修正)
タスクの自動抽出(議事録 → タスク管理シートへの追記)
2. 開発環境と構成
Visual Studio Code (VS Code) を使用し、以下のフォルダ構成を作成します。
プロジェクトルート/
3. 実装ステップ
Step 1: プロジェクトの準備
VS Codeで空のプロジェクトフォルダを作成。
「文字起こしデータ(
.txt)」をルート直下に配置。エージェントの脳となる
AGENTS.mdファイルと、設定フォルダcodex/を作成。
Step 2: 議事録テンプレートの設計 (codex/議事録テンプレート.md)
AIに指示して、人間が読みやすい形式のMarkdownテンプレートを作成させます。
主な項目:
Step 3: 議事録生成エージェントの定義 (AGENTS.md)
AGENTS.md に以下の指示を記述し、AIに役割を与えます。
入力: ルートにある
transcript_xxxx.txtを読み込む。処理:
codex/議事録テンプレート.mdに従って内容を構造化する。出力:
outputs/日付/フォルダを作成し、Markdownファイルとして保存する。
Step 4: Human-in-the-Loop(人間による確認)
自動化の中に「人のチェック」を挟みます。
指示の追加: 議事録作成後、勝手に次へ進まず、「チャットで人間に確認を求める」よう
AGENTS.mdに追記。目的: 生成された内容の誤りやハルシネーション(嘘)を防ぎ、品質を担保する。
Step 5: タスク抽出と管理シート更新
議事録の内容からタスクを抜き出し、別ファイルで管理します。
抽出ロジック: 議事録内の「決定事項」や「ネクストアクション」からタスクを識別。
出力先:
outputs/tasks.mdフォーマット: 表形式(タイトル、担当者、期限、ステータス)。
追記方式: 既存の
tasks.mdがある場合は、上書きせずに「新しいタスクを追記」するように指示。
4. 開発のポイントとトラブルシューティング
💡 改善フィードバックループ
AIエージェント開発は「一度作って終わり」ではなく、実行結果を見て指示書(AGENTS.md)を修正し続けることが重要です。
事例: 動画内では最初、タスク抽出の指示を出してもファイルが生成されませんでした。
対応:
AGENTS.mdに「ファイルが存在しない場合は新規作成すること」「出力先はoutputs/tasks.mdであること」を明確に書き加えることで解決しました。
🔑 役割の明確化
AGENTS.md に複数の役割を持たせることで、複雑な処理が可能になります。
役割1: 議事録ライター(文字起こし → 議事録)
役割2: プロジェクトマネージャー(議事録→ タスク抽出・管理)
5. まとめ
今回のワークフローにより、会議後の「議事録作成」から「タスクの洗い出し・台帳記入」までの事務作業時間を大幅に削減できます。
Next Step:
次回は、この仕組みをさらに発展させ、APIを経由して外部ツールと連携させるなど、より実践的な自動化に取り組みます。