第6回: Dockerの基本操作
この回で学ぶこと
Docker DesktopのGUI操作(ターミナルは使わない)
コンテナの起動・停止・削除の3操作
「壊して作り直す」の感覚を掴む
前回のおさらい
OpenClawには強力な権限があるため、Dockerという「安全な箱」に入れて動かす必要がある。前回はDocker Desktopをインストールした。今回はDockerの基本操作を体験する。
Docker Desktopの画面構成
Docker Desktopを開くと、左メニューに3つの項目が並んでいる。
Containers | 現在ある「箱」の一覧。起動中・停止中のコンテナがここに表示される |
Images | 箱の「設計図」の一覧。設計図からコンテナを作る |
Volumes | 箱の中のデータを保存する場所。箱を壊してもデータだけ残せる |
初期状態ではどれも空になっている。これから実際に箱を作って操作する。
テスト用コンテナで体験する(hello-world)
まずは最もシンプルなコンテナを動かしてみる。ターミナルで以下を実行する。
docker run hello-world
「Hello from Docker!」というメッセージが表示される。これは、箱が1つ作られ、中で仕事をして、終了したという意味。Docker Desktopの Containers 画面にも、このコンテナが表示されているのを確認する。
動いているコンテナを体験する(Nginx)
hello-worldは一瞬で終わったが、次は「動き続ける箱」を作る。Nginxという軽量なWebサーバーを使う。
docker run -d -p 8080:80 nginx
| バックグラウンドで動かす(ターミナルを占有しない) |
| PCの8080番ポートと、箱の中の80番ポートをつなぐ |
| 使う設計図(イメージ)の名前 |
実行後、ブラウザで http://localhost:8080 にアクセスする。Nginxの初期ページが表示されれば成功。箱の中でWebサーバーが動いている状態。
コンテナの3つの操作
Docker Desktopの Containers 画面から、コンテナに対して3つの操作ができる。
停止(Stop): Stopボタンをクリックする。ブラウザで localhost:8080 にアクセスすると、ページが表示されなくなる。箱の中のプログラムが止まった状態。
再開(Start): Startボタンをクリックする。再びブラウザでアクセスすると、ページが表示される。箱の中のプログラムが再び動き始めた。
削除(Delete): Deleteボタンをクリックする。箱ごと完全に消える。PCには何も残らない。もう一度使いたければ、docker run で新しい箱を作ればよい。
重要な感覚: Dockerのコンテナは使い捨て。壊れたら直すのではなく、捨てて新しく作る。この「壊しても大丈夫」という感覚がDockerの本質。
よくあるトラブルと対処法
「ポートが使われています」エラー | 8080番ポートが別のソフトに使われている |
|
Docker Desktopが重い | メモリを多く使っている | Docker Desktop → Settings → Resources でメモリ上限を調整する |
そもそも起動しない | Docker Desktopが正しく起動していない | PCを再起動してからDocker Desktopを起動し直す |
ゴール状態
コンテナの起動・停止・削除を自分でできる
「壊しても大丈夫」という安心感を持てている