第33回: スキルの安全なインストール方法
この回で学ぶこと
スキルのインストール手順
マルウェアスキルの見分け方
安全チェックリストの使い方
前回のおさらい
ClawdHubはOpenClaw用スキルのマーケットプレイス。13,000以上のスキルがカテゴリ別に公開されており、キーワード検索・カテゴリブラウズ・評価確認の3つの方法で探せる。今回はいよいよスキルをインストールする。ただし、安全に。
スキルのインストール手順
スキルのインストールは、第29回でGoogleカレンダーのgogスキルを入れたときと同じコマンドを使う。
npx clawdhub@latest install スキル名
これだけでインストールは完了する。スキルは自動的に ~/.openclaw/skills/ フォルダに配置され、OpenClawが次回起動時(または即座に)認識する。
設定が必要なスキル(APIキーの入力など)は、インストール後に案内が表示される。指示に従って設定すればOK。
マルウェアスキルの問題
ここで非常に重要な話をする。
ClawdHubでは実際に**「ClawHavoc」と呼ばれるセキュリティ事件**が起きた。セキュリティ企業の調査で、800以上の悪意あるスキル(全体の約20%)が見つかった。
手口はこうだった。見た目は普通のスキルだが、「前提条件」の説明に紛れ込ませた形で、インストール時にマルウェア(Atomic Stealer)を実行させる。これにより、以下の情報が盗まれる危険があった。
ブラウザに保存されたパスワード
暗号通貨のウォレット情報
SSH鍵やAPIキーなどの認証情報
この事件は業界で大きく報じられ、ClawdHubのセキュリティ審査が強化された。しかし、油断は禁物。だからこそ第4回で学んだDockerの隔離が重要になる。Docker内で動かしていれば、万が一悪意あるスキルをインストールしても、PC本体への被害を防げる。
安全チェックリスト(インストール前に必ず確認)
スキルをインストールする前に、以下の5項目を必ず確認する。
作者のプロフィール | 実績はあるか。他にも信頼されているスキルを公開しているか |
ソースコード | 何をしているか読めるか。外部への通信が含まれていないか |
レビュー・評価 | 星の数とレビュー内容。低評価レビューにセキュリティ警告がないか |
Docker内テスト | いきなり本環境に入れない。まずDocker内で動作を確認する |
権限要求 | ファイルシステムやネットワークへの不審なアクセス権限を要求していないか |
実際にスキルを1つインストールする
(ここで翻訳スキルなど、シンプルで安全性が確認されたスキルを講師がライブでインストールする)
手順:
ClawdHubで翻訳スキルを検索する
安全チェックリストの5項目を確認する
ターミナルで
npx clawdhub@latest install translateを実行するTelegramから「"Hello"を日本語に翻訳して」と送り、動作を確認する
ゴール状態
スキルのインストール手順を知っている
安全チェックリストを使える
1つのスキルをインストールして動作確認済み