第5回|24時間AIアシスタントを作る — 常駐運用の実践
このレッスンのゴール
PCを常時稼働させてDiscord上に24時間対応のAIアシスタントを設置し、安定運用の方法を知ること。
常駐運用とは
ここまでの講座で、Discordのチャンネルに Claude Codeを接続する方法を学びました。
でも1つ問題があります。PCを閉じたらClaude Codeも止まる。
「24時間いつでもDiscordで話しかけたらAIが答えてくれる」を実現するには、PCを 常時稼働 させる必要があります。
これは難しい話ではありません。設定を2〜3個変えるだけです。
常駐運用に必要な設定
1. スリープを無効化する
Mac:
システム設定 → ディスプレイ → 自動スリープ → 「しない」に設定
さらに: システム設定 → 省エネルギー → 「ネットワークアクセスによるスリープ解除」をオン
または、ターミナルで:
caffeinate -s
(-sオプション: AC電源接続中はスリープしない)
Windows:
設定 → システム → 電源とバッテリー → 画面とスリープ → すべて「なし」に設定
2. Claude Codeの自動再起動
万が一Claude Codeがクラッシュしたとき、自動で再起動する仕組みがあると安心です。
シンプルなスクリプトの例:
#!/bin/bash
while true; do
claude --channel discord --channel-id <チャンネルID>
echo "Claude Code stopped. Restarting in 10 seconds..."
sleep 10
done
これを実行しておけば、Claude Codeが何らかの理由で終了しても、10秒後に自動的に再起動します。
3. ネットワークの安定化
Wi-Fiが不安定だと接続が切れます。可能であれば:
有線LANを使う(最も安定)
Wi-Fiを使う場合は、ルーターの近くにPCを置く
活用事例3選
事例1: チームの質問窓口
シーン: 小さなチームやコミュニティで「よくある質問」にAIが答える。
Discordの #質問窓口 チャンネルにClaude Codeを接続。メンバーが質問を投稿すると、AIが回答する。
CLAUDE.mdに以下を設定:
# 質問窓口AI
## 役割
コミュニティメンバーの質問に答えるアシスタントです。
## ルール
- 丁寧な口調で答える
- わからないことは「確認が必要です」と正直に言う
- 技術的な質問には具体例を添える
事例2: 日次レポートの自動生成
シーン: 毎朝決まった時間に、昨日のまとめをDiscordに投稿する。
これはChannelsとcron(定期実行)の組み合わせです。
cronで毎朝9時に「昨日のログをまとめて #daily-report に投稿」というスクリプトを実行。Claude Codeが自動でまとめを作成してDiscordに投稿。
事例3: ファイル管理アシスタント
シーン: 「あのファイルどこ?」と聞くと探してくれる。
Discordで:
「先週作った売上レポートのファイルを探して」
Claude Codeがファイルシステムを検索して、パスと内容の概要を返してくれる。
トラブルシューティング
常駐運用で起きるトラブルと対処法をまとめます。
Botがオフラインになった
Claude Codeが動いているか | ターミナルを確認。止まっていたら再起動 |
PCがスリープしていないか | スリープ設定を再確認 |
ネットワークが繋がっているか | ブラウザでWebページが開けるか確認 |
Discordのステータスが正常か |
メッセージが届かない
MESSAGE CONTENT INTENTがオンか | Discord Developer Portal → Bot設定を確認 |
チャンネルIDが正しいか | 右クリック → IDコピーで再確認 |
許可リストのユーザーIDが正しいか | 自分のIDを再確認 |
回答が途中で切れる
Discordの1メッセージ2000文字制限によるもの。通常は自動分割されますが、分割されない場合:
「もっと短くまとめて」
と追加指示を出す。
講座全体の振り返り
5回の講座、お疲れさまでした!
第1回 | Channels = Discordに住むAI。Remote Controlとの違い |
第2回 | Discord Bot作成とChannels接続 |
第3回 | ファイル操作、添付ファイル処理、連続会話 |
第4回 | 複数チャンネル・CLAUDE.mdで性格を変える |
第5回 | 24時間常駐運用のセットアップ |
全講座のステップアップマップ
ここまで来た方は、かなりのところまで来ています。
CoWork講座(4回) → AIエージェントの入口
↓
基礎講座(17回) → Claude Codeの基本操作
↓
Skills講座(16回) → 自動化の基礎
↓
Remote Control講座(3回) → スマホから遠隔操作
↓
Channels講座(5回) → Discord常駐AI ← 今ここ!
↓
OpenClaw講座(40回) → 独自AIエージェント構築
↓
ClawX講座(5回) → OpenClawのGUI版
Channels講座を修了したということは、「DiscordにAIを常駐させて、チームや自分のために24時間働かせる」 ことができるレベルです。
ここからOpenClaw講座に進めば、Discord以外のプラットフォーム(LINE、Telegram等)でも自分だけのAIエージェントを作れるようになります。
まとめ
常駐運用の設定: スリープ無効化 + 自動再起動スクリプト + 安定ネットワーク
活用事例: 質問窓口、日次レポート、ファイル管理
トラブルは4つの確認ポイントで大抵解決する
Channels講座の知識はOpenClaw講座の土台になる
全講座を通して「AIに仕事を任せる」力が段階的に身についた