第20回|プロジェクト作成とenvファイルの設定 — 最後の準備
このレッスンのゴール
このレッスンのゴール
TODOアプリのプロジェクトフォルダを作成し、Supabaseとの接続情報を設定ファイル(envファイル)に書き込むこと。これでアプリ開発の準備がすべて完了する。
今日やることは2つだけ
今日やること
今日の作業はシンプルです。
フォルダを作って、プロジェクトの骨組みを用意する
設定ファイルに、前回メモした値を貼り付ける
これだけです。コードは書きません。安心してくださいね。
ステップ1: プロジェクト用のフォルダを作る
VS Codeを開いてターミナルを表示する
ターミナルを開く
まず、VS Codeを起動します。
VS Codeの起動方法(復習)
Mac: アプリケーションフォルダから「Visual Studio Code」をダブルクリック。または Dock(画面下のアイコンバー)から起動
Windows: デスクトップのアイコンをダブルクリック。またはスタートメニュー(画面左下のWindowsマーク)で「Visual Studio Code」を検索
VS Codeが開いたら、ターミナルを表示します。
ターミナルの開き方(復習)
Mac: 画面上部のメニューバーから 「View」→「Terminal」 を左クリック。または
Ctrl +`Windows: 画面上部のメニューバーから 「View」→「Terminal」 を左クリック。または
Ctrl +`
画面の下部に黒っぽいエリア(ターミナル)が表示されればOKです。
ターミナルでフォルダを作成
フォルダ作成
ターミナルの中を左クリックして、キーボードで以下をそのまま打ち込んで Enter を押します。
Macの場合:
mkdir ~/my-todo-app && cd ~/my-todo-app
Windowsの場合:
mkdir ~\\my-todo-app && cd ~\\my-todo-app
補足: Macではフォルダの区切りに
/(スラッシュ)を使い、Windowsでは\\(バックスラッシュ)を使います。ただし、Windowsでも/で動くことが多いので、上のMac用のコマンドで試してみて、エラーが出たらWindows用を使ってください。
ここで出てきたコマンドを少し説明しますね。今は覚えなくて大丈夫ですが、知っておくと安心です。
mkdir(エムケーディーアイアール) = フォルダを作るコマンド。「make directory(ディレクトリを作る)」の略です。ディレクトリはフォルダと同じ意味です。「新しいフォルダを作る」ボタンをキーボードから操作しているようなイメージですcd(シーディー) = フォルダの中に入るコマンド。「change directory(ディレクトリを変える)」の略です。フォルダをダブルクリックして中に入るのと同じ操作です~/(チルダ・スラッシュ) = ホームフォルダを意味します。Macなら/Users/あなたのユーザー名/、WindowsならC:\\Users\\あなたのユーザー名\\のことです。パソコンを開いたときに最初にいる場所ですね&&= 「1つ目が成功したら2つ目もやる」という意味です
画面に特にエラーっぽいメッセージが表示されなければ成功です。これで、ホームフォルダの中に「my-todo-app」というフォルダが作られて、そこに移動した状態になっています。
確認してみましょう
フォルダが正しく作成できたか確認します。ターミナルにキーボードで以下をそのまま打ち込んで Enter を押してください。
Macの場合:
pwd
Windowsの場合:
cd
pwd(ピーダブリューディー)は「print working directory(今いるフォルダを表示する)」の略で、今自分がどこにいるかを教えてくれるコマンドです。Windowsでは cd だけ打つと同じ情報が表示されます。
表示されたパスの最後が my-todo-app になっていれば成功です。(例: /Users/taro/my-todo-app や C:\\Users\\taro\\my-todo-app)
トラブルシュート
「ディレクトリが既に存在します」のようなメッセージが表示される | 既にフォルダがあるということです。問題ないので、 |
「mkdir: cannot create directory」のようなエラーが出る | ホームフォルダへのアクセスに問題がある可能性があります。Claude Codeに「my-todo-appフォルダを作りたいけどエラーが出る」と相談してみてください |
VS Codeでフォルダを開く
フォルダを開く
次に、このフォルダをVS Codeで開きます。
VS Codeの画面上部にあるメニューバーから 「File」 を左クリックします(日本語の場合は 「ファイル」)
表示されたメニューから 「Open Folder...」 を左クリックします(日本語の場合は 「フォルダーを開く...」)
フォルダの選択画面が表示されるので、ホームフォルダの中にある 「my-todo-app」 フォルダを探して左クリックで選択します。ホームフォルダの場所は、Mac なら左の一覧の「ホーム」または自分のユーザー名のアイコン、Windows なら「PC」→「ローカルディスク (C:)」→「ユーザー」→「自分のユーザー名」の中です
「Open」(または 「開く」)ボタンを左クリックします
もし「このフォルダーの作成者を信頼しますか?」のような確認メッセージが表示されたら、「はい、信頼します」 を左クリックしてください。これはVS Codeのセキュリティ確認で、自分で作ったフォルダなので信頼して問題ありません。
これで、VS Codeの左側(サイドバー)に「my-todo-app」フォルダが表示されます。まだ中身は空っぽです。これから中身を作っていきますよ。
確認してみましょう
VS Codeでフォルダが正しく開けたか確認します。
VS Codeのタイトルバー(画面の一番上)に「my-todo-app」という文字が表示されていますか?
左側のサイドバーに「MY-TODO-APP」のようなフォルダ名が表示されていますか?
どちらもOKなら、フォルダを開く作業は成功です。
ステップ2: Claude Codeでプロジェクトを作る
Claude Codeを起動
Claude Code起動
VS Codeのターミナルの中を左クリックして、キーボードで以下をそのまま打ち込んで Enter を押します。
Mac / Windows 共通:
claude
Claude Codeが起動して、画面に「Claude Code」の表示が出てきたら準備完了です。
補足: もしターミナルが表示されていない場合は、「View」→「Terminal」 で表示してください。
Next.jsプロジェクトを作ってもらう
Next.jsプロジェクト作成
Claude Codeにキーボードで以下をそのまま打ち込みます。
Next.jsプロジェクトを作って
ここで出てきた Next.js(ネクスト・ジェイエス) は、Webアプリを作るためのひな形のようなものです。家を建てるときの「基礎工事キット」だと思ってください。基礎(土台、壁の骨組み、配管など)が最初から用意されていて、あとは内装を整えるだけでいい——そんなキットです。このひな形をもとにして、TODOアプリを作っていきます。
Claude Codeが npx create-next-app というコマンドを実行してくれます。途中で「このコマンドを実行していい?」と許可を求められるので、「Allow」 を左クリックしてください。
画面に英語のメッセージがずらっと流れます。これはプロジェクトに必要なファイルをダウンロードしてセットアップしている様子です。量が多いので少し時間がかかります(1〜3分程度)。焦らず待ちましょう。途中で止まったように見えても、まだ処理中のことがあるので、そのまま待ってください。
途中で「TypeScriptを使うか?」「ESLintを使うか?」のような質問が表示されることがあります。Claude Codeが自動で回答してくれることが多いですが、もし画面が止まって待っている状態になったら、Claude Codeに「デフォルトの設定で進めて」と伝えてください。
全部終わると、カーソルが戻ってきます。エラーっぽい赤い文字が出なければ成功です。
ここで何が起きたか?
サイドバーにファイルが並ぶ
今起きたことを説明しますね。
VS Codeの左側(サイドバー)を見てください。ファイルやフォルダがずらっと並んでいるはずです。node_modules とか package.json とか、見慣れない名前のものがたくさんありますよね。
これらは全部、Next.jsというひな形が用意してくれたファイルです。数十〜数百のファイルが一瞬で作られました。
これらのファイルの中身を理解する必要はありません。
Claude Codeが基礎工事を全部やってくれたので、私たちは何も考える必要はありません。この先、Claude Codeに「TODOアプリを作って」と話しかけると、Claude Codeがこれらのファイルを編集してアプリを作ってくれます。
確認してみましょう
プロジェクトが正しく作成できたか確認します。
VS Codeの左側(サイドバー)にファイルやフォルダがたくさん表示されていますか?
package.jsonというファイルが見えますか?node_modulesというフォルダが見えますか?(量が多いので、展開しなくてOKです)
すべてOKなら、プロジェクトの作成は成功です。
トラブルシュート
「Allow」を押し忘れて進まなくなった | Claude Codeの画面に「Allow / Deny」の選択が出ていないか確認してください。出ていたら「Allow」を左クリックしてください |
エラーっぽい赤い文字が出た | Claude Codeに「エラーが出ました。解決して」と話しかけてみてください。原因を調べて対応してくれます |
サイドバーにファイルが表示されない | VS Codeのメニューから 「File」→「Open Folder...」 で |
「npx: command not found」と表示される | Node.jsがインストールされていない可能性があります。第4回の手順を確認してください |
ステップ3: envファイルを作る
envファイルの説明
ここが今日のメインです。しっかり見てくださいね。
envファイルって何?
envファイル。envは「environment」(エンバイロメント)の略で、日本語にすると「環境」という意味です。アプリが動くために必要な設定値——たとえば接続先の住所やパスワードのようなもの——を書いておくファイルです。
もっとわかりやすく言うと、「鍵の束」 です。
Supabaseに接続するための住所(URL)
Supabaseに入るための入場パス(API Key)
家を出るときに鍵の束をポケットに入れますよね。それと同じで、アプリも起動するときにenvファイルから「鍵の束」を読み込んで、必要なサービスに接続するんです。
こういった大事な情報を1つのファイルにまとめておきます。
ここ、ちょっと大事なポイントです。大事なルールが1つあります。
envファイルは人に見せてはいけません。
パスワードと同じです。このファイルの中身を他人に共有したり、SNSに載せたりしないでください。GitHubにも公開されないように設定されています(この設定もClaude Codeがやってくれます。.gitignore(ギットイグノア)という「GitHubにアップロードしないファイルのリスト」で自動的に管理されるので、皆さんは何もする必要はありません)。
Claude Codeにenvファイルを作ってもらう
envファイル作成
Claude Codeにキーボードで以下をそのまま打ち込みます。
.env.localファイルを作って。Supabaseの接続情報を入れる場所を用意して
Claude Codeが許可を求めてきたら「Allow」を左クリックしてください。
Claude Codeが .env.local というファイルを作ってくれます。画面に「ファイルを作成しました」のようなメッセージが表示されれば成功です。
中身はこのようになっているはずです。
NEXT_PUBLIC_SUPABASE_URL=ここにURLを入れる
NEXT_PUBLIC_SUPABASE_ANON_KEY=ここにキーを入れる
NEXT_PUBLIC_SUPABASE_URL とか NEXT_PUBLIC_SUPABASE_ANON_KEY とか、長くて難しそうな名前が並んでいますが、気にしなくて大丈夫です。これはアプリが「どの名前の設定値を使うか」を決めるための名前で、決まった書き方なんです。荷物の宛先ラベルに「住所欄」「電話番号欄」があるのと同じですね。
確認してみましょう
envファイルが正しく作成されたか確認します。
VS Codeの左側(サイドバー)に
.env.localというファイルが表示されていますか?そのファイルを左クリックして開くと、
NEXT_PUBLIC_SUPABASE_URL=とNEXT_PUBLIC_SUPABASE_ANON_KEY=の2行が見えますか?
どちらもOKなら、envファイルの作成は成功です。
補足:
.env.localのようにドット(.)で始まるファイルは「隠しファイル」と呼ばれます。通常はパソコンのフォルダを開いても見えませんが、VS Codeのサイドバーには表示されます。見つからない場合は、サイドバーをよく探してみてください。
ステップ4: Supabaseの値を貼り付ける
値の貼り付け
ここが 唯一「コードっぽいもの」を触る瞬間 です。
でもやることは、コピーして貼り付けるだけ。プログラミングではありません。
1. VS Codeで.env.localを開く
VS Codeの左側(サイドバー)のファイル一覧を見てください。その中から .env.local というファイル名を探して左クリックします。
ファイル名の先頭がドット(.)で始まっているので、少し見つけにくいかもしれません。ファイル一覧をよく見てくださいね。ファイルはアルファベット順に並んでいることが多いので、一覧の先頭付近にあるはずです。
左クリックすると、画面の中央(編集画面)にファイルの中身が表示されます。
2. 前回メモした値を貼り付ける
貼り付け作業
前回(第19回)でメモした Project URL と anon public key を、それぞれの場所に貼り付けます。
具体的にはこうなります。
貼り付け前:
NEXT_PUBLIC_SUPABASE_URL=ここにURLを入れる
NEXT_PUBLIC_SUPABASE_ANON_KEY=ここにキーを入れる
貼り付け後:
NEXT_PUBLIC_SUPABASE_URL=https://xxxxx.supabase.co
NEXT_PUBLIC_SUPABASE_ANON_KEY=eyJhbGciOi...
具体的な手順を1つずつ説明しますね。
1行目の編集:
NEXT_PUBLIC_SUPABASE_URL=の=より右側(「ここにURLを入れる」の部分)をマウスで選択して削除します。選択するには、テキストの先頭を左クリックしてから、末尾まで左クリックしたまま引っ張ります(ドラッグ)。選択したらDeleteキー(Macの場合はBackspaceキー)を押して削除しますURLを貼り付ける: 前回メモした Project URL を貼り付けます(Mac:
Cmd+V、Windows:Ctrl+V)2行目の編集: 同じように、
NEXT_PUBLIC_SUPABASE_ANON_KEY=の=より右側を選択して削除しますKeyを貼り付ける: 前回メモした anon public key を貼り付けます(Mac:
Cmd+V、Windows:Ctrl+V)
貼り付けるときの注意点を確認しましょう。
=の後ろに、スペース(空白)を入れずに 貼り付けてください。=https://...のように、=のすぐ後ろに値が来る形です前後に余計なスペースや改行が入らないように注意してください。コピーしたときに余分な空白が入ることがあるので、確認しましょう
値全体を引用符(
""や'')で囲む必要はありません。そのまま貼り付けてください2つの設定はそれぞれ 別の行 に書いてください。1行に2つの値を書かないでください
もし前回のメモが見つからない場合は、Supabaseのウェブサイト(supabase.com)にログインして、プロジェクトの Settings → API から再度コピーできます。第19回の手順を参考にしてください。
3. 保存する
ファイルの保存
貼り付けが終わったら、ファイルを保存します。
Macの場合: キーボードの Cmd(コマンド)キーを押しながら S キーを押します
Windowsの場合: キーボードの Ctrl キーを押しながら S キーを押します
保存できたかどうかは、VS Codeのタブ(画面上部のファイル名が表示されている部分)を見ればわかります。ファイル名の横に白い丸(または黒い丸)が表示されていたら「まだ保存されていない」状態です。保存すると、その丸が消えます。
確認してみましょう
envファイルの設定が正しく完了したか確認します。
.env.localファイルの1行目がNEXT_PUBLIC_SUPABASE_URL=https://で始まっていますか?(=の後にhttps://が続いている).env.localファイルの2行目がNEXT_PUBLIC_SUPABASE_ANON_KEY=eyJで始まっていますか?(=の後にeyJが続いている)=の前後に余計なスペースが入っていませんか?ファイル名の横の丸が消えていますか?(保存済みの確認)
すべてOKなら、envファイルの設定は完了です。お疲れさまでした。
トラブルシュート
| Claude Codeにもう一度「.env.localファイルを作って」と話しかけてください。または、VS Codeのサイドバーの右上にある「更新」アイコン(矢印が回転している形)を左クリックしてファイル一覧を更新してみてください |
前回のメモが見つからない | Supabaseのウェブサイト(supabase.com)にログインして、プロジェクトの Settings → API から再度コピーできます |
貼り付けたら変な文字が入った | 一度全部消して、メモからコピーし直してください。メモ帳からコピーする際に、余計な改行やスペースが入ることがあります |
保存のショートカットがうまくいかない | メニューから保存することもできます。「File」→「Save」(日本語の場合は 「ファイル」→「保存」)を左クリックしてください |
今やったことの全体像
全体像
5つのパーツが揃って、接続も完了しました。
VS Code + Claude Code(作業場と職人)
↓ コードを作る
my-todo-app(プロジェクト本体)← 今日作った
↑
.env.local(接続するための鍵)← 今日設定した
↑
Supabase(データの保管庫)← 前回作った
GitHub(倉庫)← 第17回で作った
↓
Vercel(展示場)← 第18回で作った
ここで皆さん、画面を見てください。全部のパーツが揃いました。あとは、アプリの中身を作るだけです。
ここまでの準備は、1回やれば終わりです。次回からは、いよいよアプリ開発本番です。
ここまでの道のりを振り返る
道のりの振り返り
第16回から今回まで、5回かけて準備をしてきました。振り返ってみましょう。
第16回 | VS Codeをインストール | 済 |
第17回 | GitHubアカウント作成 | 済 |
第18回 | Vercelアカウント作成 | 済 |
第19回 | Supabaseプロジェクト作成 | 済 |
第20回 | プロジェクト作成 + envファイル設定 | 済(今日!) |
準備は全部終わりました。パーツが揃って、接続も完了。
5回分の準備、お疲れさまでした。「準備が長かった......」と感じたかもしれません。でも、この準備は一度きりです。一度環境を整えてしまえば、2つ目、3つ目のアプリを作るときはもっと楽になります。
次回、いよいよアプリを作ります。
Claude Codeに「TODOアプリを作って」と話しかけるだけで、ファイルが次々と生成されていく様子を体験しましょう。プログラミングの知識はいりません。日本語で話しかけるだけです。
わくわくしますよね。ここまで頑張ってきた甲斐があります。
まとめ
まとめ
my-todo-appフォルダを作り、VS Codeで開いたClaude Codeに Next.jsプロジェクト を作ってもらった(基礎工事の完了)。Next.jsはWebアプリのひな形(家を建てるときの基礎工事キット)
envファイル = アプリの「鍵の束」。接続に必要な秘密の情報を入れるファイル。envは「environment(環境)」の略
Supabaseの Project URL と anon public key を
.env.localに貼り付けたenvファイルは 絶対に人に見せない(パスワードと同じ)。
.gitignoreが自動で守ってくれるここが唯一「コードっぽいもの」を触る瞬間 だった。やったのはコピー&ペーストだけ
準備は一度きり。次回からはいよいよアプリ開発本番
次回はいよいよ、TODOアプリを作っていきます。Claude Codeに「TODOアプリを作って」と話しかけるだけで、アプリのコードが生まれる瞬間を体験しましょう。